新型コロナウイルス治療薬正式承認アビガンとは?副作用は?

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皆さんこんにちは!SAKURAです。

新型コロナウイルスの患者が日に日に増えてきました。
欧米ほどの患者数ではないものの、これ以上の感染を抑えるため首都圏では自粛が要請されています。

このような中、3月29日午後6時から安倍首相の会見で、新型コロナウイルス感染症治療薬として抗インフルエンザ薬「アビガン」を正式承認に向け、治験プロセスを開始する考えを示しました。

アビガンは既に中国で新型コロナウイルス感染症治療薬として正式採用されています。
ただし日本では、国が新型インフルエンザの流行に備えて200万人分備蓄する特殊な治療薬で、一般に流通はしていません。

既存のインフルエンザ治療薬が効かないような、新型インフルエンザウイルスが流行した場合に初めて国がアビガンの投与開始を検討するというものでした。

この記事では、新型コロナ治療薬正式承認に向け、治験プロセスを開始するアビガンについて、さらにその副作用についてお伝えします。

是非参考になさってください。

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新型コロナウイルス治療薬正式承認アビガンとは?副作用は?

3月29日午後6時から安倍首相の会見で、新型コロナウイルス感染症治療薬として抗インフルエンザ薬「アビガン」を正式承認に向け、治験プロセスを開始する考えを示しました。

アビガンとは?新型インフルエンザの流行に備えた特殊な治療薬

アビガンとは、抗インフルエンザ薬の一種で富士フイルムホールディングス傘下の富士フイルム富山化学が開発しました。2014年には製造・販売の承認を得ています。

ただしアビガンは、国が既存の抗インフルエンザ約「タミフル」などが効かない新型インフルエンザの流行に備えて備蓄している特殊な治療薬です。
従って一般には流通しておらず、薬の価格も決まっていません。

既存の抗インフルエンザ治療薬(タミフル)などが効かない新型インフルエンザにが流行した時に初めて国が投与開始を検討するものです。


引用:フイルムホールディングス傘下の富士フイルム富山化学

新型コロナウイルス治療薬アビガンが期待されるのは?同じ阻害効果

新型コロナウイルス治療薬として、アビガンが期待されるているのは、ウイルスが増殖するのを助ける酵素を阻害する効果があるからです。

アビガンが抗インフルエンザ薬として働く仕組みは次の通りです。

➀インフルエンザウイルスは、人の粘膜(咽喉など)に吸着して細胞内に侵入します。
⓶細胞内に侵入した後、インフルエンザウイルス自身の膜を破り、細胞中にウイルスの設計図RNA(リボ核酸)を放出します。
➂放出されたRNAは、細胞内でさらに同じインフルエンザウイルスを作ります。これを「複製」といいます。
⓸このインフルエンザウイルスは、酵素の力を借りて細胞の外に出てしまいます。

アビガンは➂インフルエンザウイルスを「複製」を助ける「ポリメラーゼ」と呼ばれる酵素の力を阻害する「RNAポリメラーゼ阻害薬」なのです。

新型コロナウイルスもRNAの複製によって増殖します。したがって同じように酵素の阻害効果が期待されているのです。

中国では有効性が確認されたとして、正式採用されています。
また、WHOでも効果が見られる唯一の薬と発言しています。

アビガンの副作用は?胎児への副作用がある

アビガンは残念ながら、胎児への副作用があります。従って妊婦への使用はできません。

ただし、新型コロナウイルス感染症に対しては、対症療法ですが、他の治療療も効果があるとされています。
詳しくはかかりつけの産婦人科医にご相談ください。

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いかがでしたでしょうか?

3月29日午後6時から安倍首相の会見で、新型コロナウイルス感染症治療薬として抗インフルエンザ薬「アビガン」を正式承認に向け、治験プロセスを開始する考えを示しました。

※3/31追記

富士フイルムホールディングスは、抗インフルエンザ薬「アビガン」で新型コロナウイルスを治療する臨床試験(治験)を31日から開始しました。

通常半年はかかる治験ですが、世界的に感染が広がっている情勢を受け、有効性が証明できれば、今回はより短い期間で承認される可能性があります。

ただし、あくまで新型コロナウイルス専用のワクチンが出来るまでの間の治療薬です。
現在大阪大学、バイオベンチャーのアンジェスなどオールジャパンで開発に取り組んでいます。
開発が少しでも早まるのを期待します。

まとめ

・3月29日午後6時から安倍首相の会見

 新型コロナウイルス感染症治療薬として抗インフルエンザ薬「アビガン」を正式承認に向け治験プロセスを開始

・アビガンとは 抗インフルエンザ薬の一種
 
 富士フイルムホールディングス傘下の富士フイルム富山化学が開発
 2014年には製造・販売の承認を得ている

・アビガンが新型コロナ治療薬として期待されること
 
 アビガンは、インフルエンザウイルスの「複製」を助ける「ポリメラーゼ」と呼ばれる酵素の力を阻害する「RNAポリメラーゼ阻害薬」。
 
 新型コロナウイルスも、同様の仕組みで「複製」によって増殖するため、酵素の阻害効果が期待
されている

・アビガンの副作用

 胎児に対して副作用があり、妊婦には使用できない
 ただし、新型ウイルスが重篤化する手前で、対症療法だが効果を出す他の薬もある
 
 出展:「かぜ症状が1週間続く」に注意 新型肺炎診た医師語る

・富士フイルムホールディングスは、抗インフルエンザ薬「アビガン」で新型コロナウイルスを治療する臨床試験(治験)を31日から開始

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